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 昨年夏に閉館された稚内海員会館が今月中にも開かれる評議員会で正式に稚内市に譲渡される見通し。
 水産業に関係する人の福利厚生を目的に建設され、昭和51年に市の直営で運営を始め翌52年に財団法人を設立し開館した海員会館の2階宿泊施設は20室ありピーク時の平成17年には5600人余りの利用があったものの、昨年度は4300人まで減り、催しなどする3階の大ホールも年々利用が減ったことに加え、施設維持のコストも嵩み経営難に陥り昨年8月末で閉館した。
 近く開かれる会議での手続きを経て建物の権利を北海道に申請し了解を得て市へ移管するスケジュールとなっているが、築40年以上が経つ建物は老朽化し水周りの劣化、防火設備が消防法の基準を満たしておらず、耐震不足もあって市では利活用した場合の改修費と年間の維持費と照らし合わせながら利用見込みなどを検証している。
 川野副市長は「建物の譲渡後に直ぐ使用できるものではなく、年間コストを考えながら今後は建物をどのようにしたらいいか、しっかり考えていきたい」と話していた。