観光客30㍍の強風に驚く 稚内地方あすまで暴風雪に警戒

 強い冬型の気圧配置となった影響で15日の稚内地方は風速30㍍前後の暴風が吹き大荒れの天候となり、前に進むのが苦労するほどの強風に観光客は「凄い風で立っているのがやっと」と驚いていた。
 稚内地方気象台によると15日午前、宗谷岬で32・1㍍、開運27・6㍍の最大瞬間風速を観測。真冬並みの寒気が入り開運は氷点下5・1度、声問氷点下5・8度まで下がった。16日まで陸上で風速25㍍前後の強風が吹き、暴風雪、高波などに警戒を呼びかけている。
 波が6㍍と高く海は荒れ14日に続き15日も利礼航路は全便欠航した。空の便は1便目の千歳と東京便が欠航。都市間バスは15日朝の便が運休した。
 15日午前中、ノシャップの恵山泊漁港公園に2泊3日で紋別、稚内などを巡る東京などからのツアー30人余りが立ち寄っていた。70代の夫婦は「もの凄い風と海の波が高くびっくりです」と驚き、悪天候で飛行機の欠航が決定し東京に戻れず1日延びたツアー客の60代女性は「天候は仕方ないので稚内の美味しい物を食べて明日帰りたい」と話していた。

「屋根の応急処置など数件」
 市(総務防災課)によると、暴風の影響で市内の民家で屋根が飛んでしまいそうとの通報が数件あり、稚内消防署と消防団で応急処置した。

「富岡4の30戸停電」
 暴風の影響で15日午前5時前~7時半頃にかけ、富岡4の30戸で停電が発生した。

「学校と幼稚園は休み」
 15日、悪天候で市内小学校~高校は全て休校した。幼稚園もすべて休園。

「サ州報告会延期」
 悪天候のため15日夜に生涯学習支援センタ
ーで予定していたサ州派遣高校生の参加報告会は延期された。日程は未定。

白波が立ち荒れる日本海側の海

吹き荒れる風に寒そうにする観光客

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