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 「風のマチ稚内」を全国的に知らしめることになった宗谷丘陵(57基)などの大型風力発電施設(風車)に加え小型風車を立地しようと進出してきたブラックジャックシステム(BJS・本社東京)が9月いっぱいで稚内営業所を閉鎖する。
 先週27日、佐々木克久社長と古我友一稚内営業所長が小社を訪れ「営業所は閉鎖するが東京本社(銀座)で国内に40、50カ所所有する太陽光発電のメンテを行い、いずれもバイオマス発電など道内で手掛けたい」と捲土重来を期していた。
 BJSが稚内に進出したのは2年前の平成29年5月。風車を建設する土地取得を進め、第1号としてはまなす2の海寄りに小型風車を建設・稼働させ売電収入を得ているものの、その風車は人手に渡り今は取得した土地など不動産の売却を模索しているそうだ。
 BJSが注目されたのは昨年9月6日のブラックアウト時のカレーライス炊き出しと今春の古我所長の市長選出馬か。
 稚内での事業断念に追い込まれたのはオーナーの病気療養により運転資金が回らなくなったためで、稚内でのインパクトも小さくなかっただけに残念な撤退ではある。
 固定価格買い取り制度(FIT)が1㌗当たり20円まで下がってしまい現況、事業として成り立たなくなり小型風車業者の撤退が勢い良く進んでいるのは止むを得まい。
 一攫千金を夢見て稚内にやって来た男達は稚内に何をもたらしたのか。人口減少などにより閉塞感に包まれた地方の小都市に〝喝〟を吹き込んでくれたのは違いない。