感動の稚内マラソン 川内選手が雪辱の優勝果たし市民ランナーも健闘 

宗谷岬前をスタートするランナー

北防ドームをスタートする市民ランナー

 第2回日本最北端わっかない平和マラソン大会が1日、海岸線沿いなどを走るコースで行われ、国内外から参加した1870人のランナーは向かい風に苦しみながらも沿道の声援を受けゴールを目指し走った。
 宗谷岬をスタートし北防波堤ドーム前をゴールのフルマラソンには776人、北防波堤ドーム発着のショート(2、5、8㌔)には1094人が参加。フルマラソンは午前9時の号砲と共に宗谷岬前をスタートし、ショートもドームから8㌔を皮切りに順次スタートした。
 フルマラソンの総合男子は、招待選手の前回2位でリベンジに燃える川内優輝選手(32)が2時間20分28秒で優勝した。レースを終え「去年、悔しい思いをしましたのでリベンジが出来て良かった」と喜びを語り、スタートから向かい風が吹くコースに「普段のレースで2時間20分をオーバーすることはなく、20分を切れるよう出来れば来年も挑戦したい」とし、8㌔を走り終え夫の優勝した姿に妻侑子さんは「8月25日のニューカレドニア国際マラソンに続く2週連続のフルマラソン優勝は凄い」と称えていた。


 稚内から参加し40~49歳の部で4位に輝いた島田聖さん(47)は「1週間前は北海道マラソンを走りましたが風が強い稚内のコースは楽しかった」(3時間13分9秒)と走り終えたあと話していた。

「福原利奈さんは連続し3位」
 女子の1位は招待選手の兼重志帆さん(30)で2時間46分18秒。稚内から出場の福原利奈さん(26)は3時間25分59秒で2年連続3位に入った。
 フルマラソンの完走者は77%の595人だった。

「ゴール寸前で倒れる選手も」

 ゴールではランナーたちの様々なゴールシーンがあった。ゴール数㍍手前で倒れたランナーが這いつくばりながら最後の力を振り絞りフィニッシュするまで次のランナーが追い抜くことなくゴールしたり=写真=、父親が走り終える時に子供が傍まで寄り一緒にゴールテープを切る親子=写真=、走り終え互いに健闘を称え握手しあう多くのランナーの姿に、ゴール近くで応援していた市民は「リベンジを誓い優勝した川内さんの姿も感動しましたが、皆さん42㌔という距離を力を振り絞ってゴールした姿は本当に感動ものでした」と話していた。

「フルマラソン出場男性救急搬送」
 1日正午前、平和マラソン大会のフルの部に出場した道外の20代男性が走行中に倒れ、心肺停止の状態で救急搬送された。
 稚内消防署などによると、声問地区を走っていた男性は倒れて直ぐ、近くにいた医療スタッフら救護班の素早い応急措置により、病院で意識を取り戻したという。

「コース入り公務執行妨害で逮捕」
 稚内署は1日午後、猿払村、漁業鑓水点容疑者(58)を公務執行妨害で現行犯逮捕した。
 鑓水は、1日開催された平和マラソンで規制されていたコースを車で走行し、道交法違反で取り調べを受けた際、警察官の顔をひっかくなどし職務を妨害した。

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