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 せっせと支払ってもいざ自分が年金を受給する歳になっての目減りは避けられないようである。「そうなら支払いせず自らが老後に備えなければ」と短絡的に考えるが、健康保険料含めてセットで支払っているので儘ならない状況に思わず虚空を見上げてしまう。
 元々、年金は自分が支払った保険料に届かず今の受給者は最終的に6割程度受け取っているが、5年に一度の公的年金財政の今後の見通しを示した厚労省の財政検証によると今から28年後の2047年度以降は6割から5割程度に減るという。
 それも日本経済が順調に成長した場合のことで、神でもあるまいし将来のことなど予測つく筈がない。敢えて予想するというなら「順調」どころか「悪化」が妥当だろう。
 そうすると必然、年金受給額は減るわけである。その頃は私達世代の息子・娘が恩恵?に浴するどころか自らが支払った分の4割受給さえ想定されよう。
 15年ほど前だろうか筆者が宗谷支庁(現総合振興局)を記者として回っている時、その頃の地域政策部長に「年金は百年安心だ」と政府関係者のように言われたことがあった。
 国だけでなく都道府県、市町村、そして我々国民もそう思っていた。年金破綻などなく未来永劫、支給されるものと。
 それがどうだ。老後の資金として2千万円必要などと不安が募るようなデータが示され、更には現役収入の5割かすかすだという。
 一部中央紙に「年金 現役収入の5割維持」との見出しが躍っていたが、騙されてはならない。森友、加計でもそうだったでしょ。