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 最北端の短い夏の一大イベント稚内みなと南極まつりが好天に恵まれたこともあり万々歳の結果で終えた。北海てっぺん、南極の二つの踊りと大花火大会に加え、子ども縁日(アーケード街)、ちびっこジャンケン、ビールの早飲み競争、SE―NOの蝦名摩守仁ライブ、ストリートダンスなどのほか、今や欠かせぬイベントになった副港市場前のボートレースと、その合間にあった国内一流選手の水上オートバイショーと話題というより市民や観光客が存分に楽しめるイベントになったのは何よりで、準備に携わった関係者には感謝申し上げる。
 みなと南極まつりだけでなく他のイベントでの嬉々とした子ども達を見るだけでも市長は目尻が下がるだろうし、政策づくりにはない市民が満喫できるイベントを難しい顔をせずして楽しむことの重要性も感じていることだろう。
 四季折々の行事は経済とか福祉とか普段の悩ましい事情に「まァそんなに気張りなさんな」と待ったかける役割があり、市長だけでなく社長さんも従業員も家庭でも、何かと問題を抱える中、クソ暑い時の清涼剤になろうし、砂漠の中のオアシスのよう諦めかけた心持を呼び起こす役割もあるのだろう。
 稚内だけでなく全国各地で人が減りマチの存在自体が危ぶまれる中、マチ起こしなどという野心など抱かず、これまで先人が行ってきた伝統行事をこれからもやって行くのだという気概を次代の子ども達に見せるのも今の中心層の役割の一つであろう。「港祭りに見に稚内に帰ろうか」でいいのである。