時の話題 「実になる経験」

 全珠連稚内地区からの珠算と暗算検定の合格者を書いていて算盤教室に通っていた小学6年生の頃をふと思い出した。
 昭和40年始めの算盤教室はどこも満杯状態だったが、筆者が通っていた木村先生の恵比須2にあった教室も繁盛しており、算盤を習う楽しさ(?)ばかりでなく年が近い子供同士の交遊も楽しかったのを記憶している。
 算盤を習い得したのは数字に強くなったということで、頭の中の算盤を弾き答を出してしまう暗算の能力は加減乗除に強くなるばかりでなく歴史の年号を覚えるのにも役立ち、社会人となり新聞記者の仕事をする上で取材先の電話番号を覚えるのにも効力を発揮し、今でも覚えている番号がある。
 指先もそうだが頭の体操には大いに役立った算盤。往時に比べると廃れたといえど電卓を叩くよりは間違いなく頭脳のためには良く、脳細胞が活発化する小学生時代に習うことをお奨めする。
 ゲームに興じる孫の様子を見ていて思うのは機器(メーカー)に与えられた場面で格闘したり競い合ったりし何が面白いかということであり、そこに創意工夫など無く創造する能力は育たないということである。
 雪融け時期になると山に行き残雪の上からカラスの巣を突っつき隠れん坊や軍旗将棋、冬には接岸した流氷に乗り海へ―などした自然の中での経験が自分に訪れたピンチを何度助けてくれたことか。
 「今は今であり昔のことを言ってもしょうがない」との声が聞こえてきそうだが、子供達には実になる経験をして欲しいものだ。

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