時の話題 「災害列島」

 あす7月7日はゾロ目で七夕、二十四節気は「小暑」と、暑さはこれから本格化するようである。
 北門神社例大祭は好天に恵まれ、何処から湧いてきたのかと思うほど人、人で賑わっているが、遥か南方に目をやると、線状降水帯が居座った九州南部でゲリラ豪雨が。川が氾濫し住宅街を水浸しにし、山が崩れ土砂が人家を襲い犠牲者も。
 南北にひょろ長い日本列島とはいえ天候の余りの落差に言葉が出ない。
 この数年来の異常気象に被災した町は「住む所でない」と当方思ってしまうが、住んできた所への愛着もあって離れたくても離れられない。故郷とはそういうものなのだろう。
 しかし住んでいる所への思いを差し引いてもマンホールから吹き出すような豪雨の凄まじさには怖気付いてしまう。
 雪国に住む北国の人間にとってブリザードなど白魔の恐さは重々承知しているが、雨に対しては警戒心が薄れがちであり心して対応して行きたいものだ。
 天災に無縁と言っても過言でなかった稚内も3年前には道路が冠水し一部店舗で水浸しになる被害があり、テレビで見る鹿児島などの大雨に何時襲われるか分からないのだ。
 海に面しているので津波被害は現実的問題としてあり、市のハザードマップなどで有事の際の避難先を確かめておくのも命を自ら守るための心構えであろう。
 地震だけでなく大雨など天変地異が多い日本列島。幾ら防災対策を講じても「これでもか、これでもか」と責め立ててくる天の悪さは限度を超えている。

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