B棟内部を初公開 歴史まち・研が赤れんが通信所修復中

修復中の赤れんが通信所B棟

初公開されたB棟内部

 恵北の稚内赤れんが通信所が25日、一般公開され、現在修復中のB棟内部の一部が初めて公開され、訪れた市民らが歴史的建造物に見入っていた。
 昭和6年、北方防衛を目的に開設された通信所は、16年に日本がハワイ真珠湾攻撃を命じる暗号「ニイタカヤマノボレ」を中継送信したとされている。
 築90年近くが経つ建物は老朽化が激しく、通信所の保存活動などに取組む稚内市歴史まち・研究会(富田伸司会長)は今年、7年前の大雪で屋根の半分が崩落したB棟(475平方㍍)の修復作業を公益財団法人太陽財団の助成金によって今月から着手し、一般公開ではガレキなどを撤去された内部を市民らに見てもらった。
 修復作業が終わる10月には再び一般公開する予定で、八重樫昇事務局長は「海軍で使用されていた歴史的建造物を後世にしっかり残していくことが我々の役目です」と話していた。
 26日も午前10時~午後3時まで公開する。

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