天北堆

 「立夏」を先取りするかの如く道内の水銀柱が上がり、立つどころか夏本番の呈である。稚内の蚊張外の在りようは今さら指摘することではなく夏というよりニシン曇りの春先の佇いではある◆ニシンといえば日本海治岸ばかりでなく離島でも海面がオスの精子で白く濁る群来現象が見られたという◆北海道日本海岸は昭和20年代後半までニシン豊漁に沸いたものだった。忽然と姿を消した銀鱗が蘇れば曽つてのニシン御殿と言いたいところだが時代は変わり一攫千金の魚、いや時代では無くなってしまった。

コメントを残す