市長選は工藤氏が貫録勝ち 川崎氏と古我氏及ばず

 稚内市長選と市議選の投開票は21日行われ、市長には工藤広氏(69)、市議には定数通り18人が当選した。川崎眞敏氏(66)と古我友一氏(49)、そして吉田和弘氏(37)が涙を飲んだ。
 市長選に関しては工藤氏は現職という強みもあって終始選挙戦を優位に進め、カーリング場建設中止という奇策で一発逆転を狙った川崎氏だが前2回(横田氏と長谷川氏、長谷川氏と工藤氏)の戦いのような市民の熱情を感ずることなく不完全燃焼に終わったよう。これに対し余所者効果を上手に利用した古我氏は獲得票は少なかったとはいえ陣営としては満足いく結果だったのであるまいか。
 市議選は岡本、鈴木利、鈴木茂、吉田孝、横澤、佐藤の6氏が1千票台に乗せ現職の強さをまざまざと見せつけた他方、4年前の前回選挙で涙を飲んだ松本氏が前回票を上積みし返り咲いたのは特筆されよう。

「次代向け責任果たす 当選した工藤広氏」

ダルマに眼入れする工藤氏

 工藤氏の選対事務所で勝利を確信する歓声が沸きあがったのは午後11時過ぎだった。由美子夫人と事務所入りした工藤氏に支援者から拍手と勝利を祝う「おめでとう」の言葉が送られ、工藤氏は「これまで以上に全力投球したい」と3期目への決意を述べた。
 中田選対本部長が「三つ巴の大変厳しい選挙でありましたが、皆さんの厚い支援のもと当選を果たすことが出来ました」と挨拶したあと、ダルマ開眼の墨入れした工藤氏は選挙戦について「甘い選挙ではなく本当に厳しかった。選対、後援会の皆さんにご苦労をお掛けし当選することが出来ました」と振り返り、次の4年間に向けては「全力で新たな10の約束を実現することは当然でありますし、足元をしっかり見詰め次の時代に向け責任を果たせる取り組みをしながら皆さんのご期待にしっかりと応えていきたい」と述べた。
 勝利報告後、記者団の取材に工藤氏は選挙の争点の一つになったカーリング場について「総合型スポーツ施設の中核施設として予定通り建設工事を進めていく。しっかりとした利用方法を考えながら国際的な大会が出来る施設として発展させていきたい」などと語った。

「一夜明け自宅で心境語る」
 市長選に勝利した工藤氏は当選から一夜明けた22日朝、中央2の自宅で会見を開き「令和という新しい時代に自分が市長としていられることに有難く、今まで以上に全力投球で頑張りたい」などと抱負を述べた。
 投票率が過去最低の70%を下回り、相手候補2氏を合わせた票が8100票余りあった結果などを踏まえた上で選挙戦について「個人演説会などの訴えで市民に支えられているという実感はあった。カーリング場については「建設中止することでの市民生活の影響、信用問題など様々なことを考えた時に何としても勝たなければいけないという思いが逆に強くなった」と振り返った工藤氏は、みどり公園整備事業の中核施設であるカーリング場について「子供から高齢者などが年間を通して楽しめるスポーツ施設であることを理解してもらい広げていきたい。国際大会の誘致など進め、札幌で観光客が楽しんでいるように稚内でも同じように取り組みなどし利用促進に繋げたい」と思いを語った。
 昨夜は午前2時過ぎに自宅へ戻り、朝は3期目の当選を祝う電話やメールなどで目覚めたという工藤氏は、令和という新しい時代に3期目の任期が始まることについて「ジャンプと位置付けた3期目のタイミングと一致するというのは有難いこと。発展する素材が多いマチなので市民の皆さんと一緒にスタートを切り、今まで以上に全力投球しなくてはいけないと思っています。新しい時代に期待していますし、パワーが溢れてきます」と話していた。

「川崎氏が敗戦の弁」
 川崎候補の事務所では21日午後11時過ぎに結果が分かり、支援者から溜め息が漏れた。
 悦子夫人と共に支援者の前に立った川崎候補は「1カ月間、多くの皆さんに協力いただき、精一杯やってきましたが、カーリング場建設など含め民意だということを認めなければならない。選挙戦は自分の人生にプラスとなり頑張っていきたい」と敗戦の弁を述べた。
 田渕選対本部長は「結果は残念だが、全力投球しやってこれた」と涙を浮かべながら話していた。

「古我氏は敗北感なく」
 古我氏は「出馬表明の頃はこいつ何なんだとの市民が多かったが徐々に受け入れられ、今は稚内市民に認められたとの気持ちです」とのさばさばした様子に敗北感は微塵も感じられなかった。

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