時の話題 「五月のハエで」

 市長選と市議選が始まった。「○○です。宜しくお願いします」との連呼に辟易するも稚内の行く末を決める選挙なのだと諦めるも昼寝を邪魔され憤慨する御仁もおられよう。
 きょうは日曜で本紙は定例休刊日なのだが選挙報道で発行することになり、市民の皆さんに少しでも投票の際の参考になるような記事やコラムを掲載するので活用してもらえばと願っている。
 話は変わり舌禍続きの桜田義孝五輪担当大臣が辞任した。遅きに失したというのが野党だけでなく国民共通の認識だが、この程度の人が大臣になるのだから今の大臣も軽くなったものだ。読売新聞「編集手帳」の「大臣は親戚のおじさんでないのだから」は全く以って正論である。
 政治家は自ら発する言葉で立派になるも、その言葉で地に墜ちることもあるというのもその通りであり、桜田さんレベルの政治家は国ばかりでなく道にはもちろん市にもいるでしょうな。
 政治家というのは字の如く政を治める人。政は祭りに通じ、多くの人が集まる祭りのまとめ役として手腕を振るう土地々々の名士だ。その名士が子供でも言わない事を臆面なく話すというのは、個人もそうだが選んだ住民、ひいては町のレベルが疑われてしまう。
 稚内の名士を選ぶ選挙ではレベルの低い候補に投票することなく市民が「あの人なら大丈夫」と立派な人を選ばなくてはならない。選挙によって町としての熟度が試される。  
 「市長選も市議選も五月ハエのようだがね」と無関心なのは困りものだが、核心は衝いているかも知れない。

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