時の話題 「興醒ます大相撲」

 大相撲春場所(大阪場所)は19日まで横綱白鵬が10連勝と負け星付かず逸ノ城と碧山が1敗で追っており終盤を迎え熱が入るところだが、どうも稀勢の里の引退が尾を引き心にポッカリ穴が開いたような感がし、冷めた気持ちで観戦している。
 白鵬は「負けたな」との勝負にも星を拾い連勝しているので一見盤石のようだが、体が軽くなった(これは体重の多寡ではない)ような感じを覚え、34歳という力士にとって高齢になった危うさを随所に見せている。
 それでも白星につなげていくのだから強い力士と言えるだろうが、別の見方をすれば他の力士がだらし無いからである。
 大関取りの懸かった貴景勝の二ケタは負傷でもしなければ固いところで、次の世代の若手力士から抜け出し大関に昇進することになるのか。
 最近まで大関に一番近いと言われた御嶽海はケガの影響もあり停滞しており、阿武咲、北勝富士は次々代の朝乃山や豊山に抜かれてしまうのでないか。
 ほかにも阿炎など有望力士はいるが、どうも精神面ばかりでなく力士としての体が出来ていない気がする。
 四股を踏み鉄砲稽古など基本的なことを疎かにしない姿勢が求められよう。
 白鵬に衰えが忍び寄り、鶴竜の相変わらず引く叩くの真っ向勝負から程遠い相撲にファンは次の横綱、大関を求めており、その期待に背かないよう若手力士は精進しなければならない。
 これは角界だけの話でなく稚内にも及ぶことで、若いリーダーの登場を願ってやまない。鍛錬しなければ。

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