時の話題 「遣り甲斐」

 春への期待が大きいほど易々と行かないのは重々分かっていながら、折角融けた雪が積もり雪かきしなければならない朝は精神的にもきついものがある。
 これは雪かきだけのことでなく森羅万象に通じることであり腐ることなく焦ることなくやるしかない。
 新聞発行という事業をしていると中央3紙や道新はお手本となり毎朝欠かさず目を通さなければならず「偶には(読むのを)休んでいい」と悪魔の囁きが聞こえてくるが、やる事はきっちりやり仕事に備えるようにしている。
 これはどの業界にあっても同じで、このルーティーン(準備)を怠ると、順調に事が運んでいる時はいいが、いつもと違った事があると慌てふためきミスを誘発してしまう。
 一時、最も多い頃で6人いた小紙記者は今2人まで減ってしまい未だに補充できない現況にあるが、個人的な伝頼りに淡い光も見えてきたので一安心している。
 5年ほど前は紙面で募集広告出すと4、5人の応募があったものだが、今ではぽつらしかなく人手不足に小社も参っている。「記者は特殊な仕事で」と言う人がいるが、決してそんなことはなく、石の上にも3年ではないが続けて行くとどうにかなるもので、他の業種の求人でも攻め口はその辺りになるのかと思っている。
 都会に出ても、休みがきちんとある職場に就職しても結局はその仕事が自分のモチベーションを上げ家族を幸せに出来るのか―という命題に突き当る。仕事は休みの多寡でなく遣り甲斐で見付けなくてはならない。

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