Pocket

 居ても立っても居られなかったのだろう。本紙で市立稚内病院の循環器科常勤医不在の影響による名寄、旭川などへの救急搬送が増えていることを伝えたところ、何のアポもなくいきなりFAXが送られてきたのが昨30日掲載された佐々木政美さんの寄稿文だった。
 大学医局の研修制度が変化する中で稚内など地方にある病院が医師を十分確保できなくなり久しいが、市立稚内病院の循環器科の常勤医師は今から8年前の平成23年3月をもっていなくなり、それ以降、名寄市立病院や稚内出身の藤田勉先生が経営する札幌の個人病院からの派遣で急場を凌いでいるという状況で、突然の疾患に対しては名寄や旭川などへの救急搬送に頼るしかない現況にある。
 救急車だけでなくヘリや飛行機が救急搬送に使われてから久しいが、昨年、稚内消防署の搬送が116回あるうち循環器系疾患が7割を占めているというのだから常勤医不在解消は焦眉の急になっている。
 寄稿した佐々木さん自身も心臓に持病があるだけに提案した検診の充実策は的を得たもので、市として是非とも取り組まなければならないことであり即刻予算を組み実行してほしいものだ。
 人口が減る過疎化だけならまだしも医療過疎も一緒に進展してしまうのはとんでもないことであり、市長はじめ関係者の善処を願っている。
 中央では厚労省の不正調査、道では与野党とも知事選候補選びで悶着しているが、地方住民にとって大事なのは生存権を棄損する事態を招かないこと。医療の充実は不可欠だ。