時の話題 「対抗馬現れる」

 3選めざす工藤市長に対抗馬が現れ、先日本社を訪れ立候補表明した。小型風力発電事業を展開するブラックジャックシステム(BJS・本社東京)稚内営業所長の古我友一氏(49)で「稚内の将来を憂いて」との出馬宣言だった。
 古我さんは東京生まれだが、父親の仕事で高校は道内で入学、東京の専門学校を卒業しプリンスホテル、ソフトバンクと一流企業でキャリアを積んだあと起業したが、縁あってBJSに入社したといういわゆる余所者だ。
 井の中の蛙大海を知らずに陥りがちな稚内など地方に住む人にはない斬新な目の付け所がある人のようで稚内に赴任し2年も経たないのだが会う人会う人に「稚内の5年後、10年後の人口は?」との質問をし、返ってくる「減る」との回答から「何故ですか?」と問題提起し稚内市、そして市民の全体像を探ってきた。
 風力発電事業を手掛ける中、硬直感というのか閉塞感さえ感じ類稀な可能性がある稚内が衰退してしまうとの危機感から土着の人間ではないが立候補することにしたのだろう。
 市内に血縁がなく余所者ということで厳しい選挙戦にはなるだろうが現職に少しでも食らい付けるよう頑張ってほしいものだ。
 片や工藤陣営は「無風か」と気が緩んでいたところの対抗馬出現に束の間驚いたろうが今後、粛々と選挙の準備をし必勝体制を築いて行くことであろう。
 2人の公開討論会を開くなどし選挙を盛り上げることも必要だろうが、何よりも有権者は棄権することなく投票するよう努めなければならない。

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