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 稚内公園の奥にある森林公園がキャンパーだけでなく市民の散歩コースとしても利用されているという。
 キャンピングカーで旅行する人が全国的に増えている中、買い物など用を足すのも至便な上、森林の中にあって自然も楽しめるとあってキャンパーに人気があり、散歩などで利用する市民も少なくないというデータで改めて思ったのは稚内公園一帯は市民にとって癒しの空間になっているということだった。
 一帯には以前、スキー場、遊園地(こどものくに)があり日本一短いロープウェイもあった。観光スポットとしてだけでなく市民の行楽、そして憩いの場として整備された歴史もある掛替えのないエリアだった。
 これら浜森(辰雄)市政の遺産が経済性という観点で廃止されたことに異論を挟む訳ではないが、今思うと勿体ない話である。コストのかかるものはカットするでは稚内に後々残るのは宗谷岬、北防ドーム、ノシャップ岬など一部景勝地の建造物だけになろう。市長には効率だけでないマチづくりを求めたい。
 氷雪の門、タロ・ジロ慰霊碑など歴史を証言する建造物に加え百年記念塔前の北方野草園は高山植物に興味ある人に垂涎ものであり、稚内市民にとって眼上に広がる一帯は〝天空エリア〟と言っても過言でない。
 「景気が悪い」「医療が充実してない」「冬の暮らしが大変」などと文句ばかり言っている場合でない。稚内はポテンシャル(可能性)だけでなく現有するものでも捨てたものでない。我々市民にも前向きな考え方が必要となろう。