時の話題 「天罰くだる」

 日産自動車のカルロス・ゴーン代表取締役会長(64)が役員報酬を実際よりも50億円も少なく有価証券報告書に記載した金融商品取引法違反容疑によって東京地検特捜部に逮捕された。ゴーン氏の報酬は年額10億円を超え世間から批判されていたが、それより倍以上も貰っていた事に驚くと共に呆れてしまう。
 今から19年前の1999年、仏国ルノーから左前になった日産に送り込まれたゴーンさんは1兆円以上あった有利子負債を徹底的なコストカットにより3年ほどで返済するなど業績をV字回復させ、今では日産、ルノー、三菱自動車のグループの生産台数がトヨタグループを上回る世界2位まで躍進させた世界屈指の経営者だが、強欲過ぎたことによって墓穴を掘った格好になった。
 日本の片田舎で新聞社を経営する筆者とは月とすっぽんほどの違いがあるとはいえ余りにも懸け離れた人生のありように溜息をつくしかない。
 3億円ほどと言われる一般サラリーマンの生涯給与を1年どころか、その6分の1の2カ月でクリアしてしまう金満ぶりに、何をそこまで会社を食い物にしなくてもとの思いを強くしている。
 地球にいる人間の大多数は圧政や貧困に苦しみ喘いでいるのに対し、ゴーンさんのような大金持ちは既に十分過ぎるほどあるのに欲深にそれ以上を得ようとする。人間の欲は果てしない。
 大昔、人間は食を得て家族が幸せであれば良しとした時代もあったが、その後は際限ない強欲さが跋扈しているかのようだ。
 天罰くだったか。

コメントを残す