時の話題 「レンタル撤退」

 稚内初のビデオレンタルショップとして35年前の昭和58年から営業してきた「光速憧路」(高橋一平社長)がレンタル店を閉めた。きょう2日からDVD中古品売り尽くしセールが行われているが、ネット配信が主流になっているレンタル業界とはいえ高橋社長にとって断腸の思いでの撤退となっただろう。
 札幌育ちの高橋さんは当時、稚内に1店もビデオレンタル店が無かったことに着目し今のイーグルニコパチランド(大黒2)向い側でレンタル店を開業。5坪ほどの狭い店は客で埋まり盛況を呈し、その後、現店舗(港5)に移転しカラオケルームとゲームコーナーを併設したアミューズメント店舗を建て現在に至っている。
 この間、稚内でも「サンホームビデオ」や「スクリーン」など新規開業する店があったものの撤退してしまい草分けの光速憧路も遂に店を閉じることになった。
 家庭でのビデオ、DVDの視聴普及にレンタル店の役割は多大なものがあったが、ほかの業界と同じように稚内も大手資本に牛耳られた上にネット配信、宅配DVDが主流をなしている。
 光速憧路のDVDレンタルからの撤退は稚内の人口が減り経済規模が縮小しているという観点からだけでなく時代の変遷という捉え方が必要としても、光速憧路を愛したユーザーはレンタル撤退で寂しい思いをしているのではないのか。
 東京や名古屋、大阪そして札幌圏などにヒト、モノが集中している中、稚内の将来像をどう描くのか。市長だけでなく市民全員で考えなければならない。

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