時の話題 「年寄りのぼやき」

 お孫さんの成長を楽しみにしている祖父母は多い。過日、泉下の人となった堀勇さんもその一人だった。建設会館1階奥にある稚内労働基準協会の事務局をしていた時、よく帯広(音更)にいる孫さんの所に行って来たという話をし、孫の女の子に会いに行くのを何よりも楽しみにしている様子だった。
 消防職員時代は強面だったこともあり、おっかないイメージしかなかった堀さんだったが、野球を愛し家族を慈しみ、そして他人への気遣いをするいい人だった。
 筆者がよく言う「いい人は早く亡くなる」の典型だった。まだ68歳だった。
 秋が深まると柄にもなく物思いに耽る時があり人恋しくなる。人というのは女性というより筆者の場合、今まで仕事を含め交流のあった男友達のことを思ったりする。
 麻雀をよくやった山田さん、高野さん、吉村さんは元気だろうか。先日、胆振東部地震で安否を気遣う電話をもらった高田さん、高橋さん等々。どちらかと言うと家族のことより他人様のことが気懸りなのは家族に比べ責任がないからなのであろうが堀さん同様、地方(北見)にいる息子と孫娘のことは心配だ。
 人の世は縁の連続であり偶然と思われることは実は偶然でなく決まっていたことであり抗っても運命は決まっているのでは―と考える事が年を取るにつれ強くなっている。幾ら足掻いてもどうにもならない運命が先にあり我々は躍らされているだけでないのかと。
 若いうちの感傷は肥やしになるが、年を取ってからはただのぼやきになるか。

コメントを残す