時の話題 「町医者」

 町医者として数十年もの間、稚内市民の健康保持に努めてきた牧野正直さん(じけい小児科内科医院)、横田愼一さん(横田内科医院)、南波宏行さん(南波歯科医院)の3氏が高齢になったことなどから引退する。
 南波先生の所には患者としてでなく褒章か叙勲かの受章で取材した縁があり、牧野先生と横田先生には営業で何度も足を運び、横田先生は先代で義父の前田彰がお世話になり、牧野先生は寡黙ながらFMわっぴーのパーソナリティーをしていた事もあり医療問題で苦言を呈していた。
 稚内市は開業医を招致するため数千万円を助成するなどして中核病院の市立病院が賄えない患者の掛りつけ医を増やすことに腐心しているが、歯科医に比べ内科医不足は慢性化しており、昔あった産婦人科、眼科はなく医療過疎地と指摘される一因となっている。
 市立病院など大きな病院は医師の新陳代謝が盛んだが、開業医は先生に健康面など不都合が生じると診療所を閉じるということになる。横田、牧野、南波先生には市民も感謝の言葉しかなかろう。
 人口が減っているとはいえ高齢化が進み、お年寄りにとって風邪など軽度な病気の頼る先は掛りつけ医であり内科医もあと1カ所ほど欲しいところだ。
 まだ60代半ばとはいえ筆者は極めて健康で医者に掛ることは滅多にないが、最近は大分くたびれて来ており何時病気にならないとも限らない。
 市民が住んで良かったと思うのは経済もあろうが、健康保持に欠かせないのは医療の充実であろう。町医者の存在は大きい。

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