時の話題 「尾引く暴力事件」

 貴乃花親方の突然の引退表明には驚いてしまった。昨年11月の横綱(当時)日馬富士の弟子貴ノ岩への暴力事件をきっかけに日本相撲協会理事(役員)を退き、一門も消滅し無所属になったといえ執拗に貴乃花親方を抹殺するかの如くの協会の手法は豊臣と徳川の大阪の陣での外堀、そして内堀をも埋めてしまった遣り口に相似している。協会はどれほど貴乃花が恐いのか。
 現役時代の押し相撲一方の保志とは違い協会理事長職に就く八角親方ら取り巻きの、ある意味、悪辣ともいえる手法には個人的に憤りさえ感じる。
 協会は貴乃花親方の引退表明会見の内容を完全否定しているが、平成の大横綱を真っ当に処遇できなかったことは将来に禍根を残すだろう。
 数カ月前の平年寄降格の時にも思ったが、何故忌憚ない話し合いが出来なかったのか。
 組織というのは組織を守るためには容赦ないところがあるのは認めるも問答無用となると話が違う。
 今、大相撲はそれこそ貴乃花、兄の若乃花現役時代に続くブームが到来し、観戦者には女性や若い家族連れが多い。20年も前のヒーローとはいえ角界から葬ることでの大人、いや男社会の嫌らしさを感じないか。
 この10年、角界を支えてきた横綱白鵬に代わるスーパー力士が育たない中、ソフトな戦略が弥縫策とはいえ展開されているが、その戦術に綻びさえ生じるような貴乃花親方の引退表明会見だ。
 現段階で真偽は判然としないが、八角理事長始め協会理事がテレビで見る限り悪党面しているのが気になる。

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