時の話題 「航路存続に向け」

 サハリン航路波高し稚内とコルサコフは至近の40数㌔しかなく一衣帯水にあるとはいえ日本とロシアを結ぶ外国航路の海路は穏やかではないようだ。
 ハートランドフェリー(本社・札幌)の運航撤退後、貨物がない人だけの往来に活路を見出した稚内市、サハリン州政府だが現実は甘くなく、この3年間客足が遠のいたまま今季の運航を終えた。
 外国との契約に齟齬は付きもので運航日程が少なくなったなどとの事は大事を成す前の小事とうっちゃっておけるが、問題は稚内側の航路の責任者である稚内市3セクの北海道サハリン航路㈱(HSL)の藤田社長と日向寺専務の退任が既に決まっていたという事である。来季の運航は「波高し」どころか台風並みの大シケになるのではと危惧している。
 稚内建設協会長としてサハリン州関係者との間に人脈がある藤田社長、そして専務になる前から稚内市の担当部長として、この数年間、精力的な仕事をしてきた日向寺専務の2人が辞めるということで直情径行の筆者は振り出しに戻るのではと憂慮している。
 二人三脚でやってきた2人の存在はそれだけ大きかったということである。
 当然、市長も2人の退任は知っているのだろうから2人に代わる人材はいるのであろうが、前途険しと言わざるを得ない。
 来年の運航には貨物も運べる貨客船導入が絶対条件であり、稚内市だけでなく国や道、とりわけ道の助成が欠かせない。
 稚内の生命線と言われる航路は五里霧中にある。事が打開するよう強く求める。

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