時の話題 「風車電力の拒否」

 道内電力が逼迫しているというのに「風力発電の電力は周波数が不安定なので送電は受け入れない」(北電)おかしな話である。
 老朽化した火力発電所再稼働、水力、地熱、バイオマスなどの電力供給を優先し、今回全道停電(ブラックアウト)の主因となった苫東厚真火力発電所の復旧を待って風力施設の送電を受け付けることになると、本紙の取材に北電稚内ネットワークセンター(旧稚内営業所)は答えているが、その舌の根も乾かぬのに3基ある厚真の発電所の完全復旧は11月以降になるという発表が北電と経産省からあった。
 厚真の復旧を受けてからの送電ということが本当だとしたら、これから2カ月間ほど90基(発電能力10万㌗)の電力は使われないことになる。全くもって不可解な話である。
 稚内にある風車はブラックアウトした6日以降、送電準備をしており「何時でも送電する態勢は整っているのだが北電から(送電の)ゴーサインが出ない」(天北ウィンドファーム関係者)と焦燥感を募らせている。
 テレビを見ると札幌では高橋知事、秋元札幌市長らが拡声器で節電を呼び掛けているのに地熱やバイオマスの後になるというのは風力発電事業を手掛ける民間業者は反発するに足るもので、一般家庭や官庁だって納得できるものでない。
 稚内センターは「周波数云々」と言うが周波数はこれまでの送電実績から実証されているだろうし疑問に思うことは多々ある。
 丁寧に情報開示し余計な心配させないようするのが道民に対する北電の責務だ。

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