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 街の真ん中、それも北海道遺産の目と鼻の先に解体した職員住宅の残骸を放置しているなんてふざけた話だ。
 読者から数カ月前に「読者コーナー」に投稿があり当方なんやかんやあり記事としての掲載が今週月曜日まで延びてしまったものだが、鉄クズにビニールシートを懸けるならまだしも野ざらしというのはいただけない。
 それにも増して放置場所は稚内観光のシンボルでもある北防波堤ドームに近く観光バスが通る道路の直ぐ傍で公徳心だけでなく住民として郷土愛にも欠ける所業といえ呆れてしまう。
 道遺産に指定されている北防ドームは戦前の樺太の大泊(現コルサコフ)との航路・稚泊航路を彷彿させる建築物なことから単なる観光資源だけでなく、樺太引揚者にとっては一生忘れることがない思い出の深い建築物であり、稚内を訪れ感傷に浸っている先に鉄クズの山が見えるのには興醒めしてしまうだろう。
 こういう事を本来は模範とならなければならぬ国の機関が平気にやるというのは現下の霞ヶ関にある官庁を物語るものと言ってしまえば変に納得してしまうのもおかしな話だ。
 小紙の記事によると入札をし回収業者を決めたあとの10月中には撤去する予定にあるとのことだが、遅きに失しているといえ早期に撤去すべきだろう。
 何処に赴任しても適格に公平・公正に業務は行うべきものであり「稚内だから(放置していても)いいだろう」と考えるのは官庁としての原理原則を逸脱し罰金ものであろう。
 官庁だけでなく当たり前の事を当たり前にするのが仕事だ。