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 傍に人無きがごとく勝手気ままに振舞うことを傍若無人と言うがどちらかというと我儘の代名詞として引用される。他人との協調の精神が最も大事なことだなどと訳知り顔、いや大半の大人は言うが筆者はそう思わない。
 とりわけ若いうちは協調などクソ食らえの独立独歩の気持ちが後日、大事を成す時の条件になるのではと、60歳を過ぎた今だからこそ痛切に思う。
 他人に協調することは自分の意思を歪めることになり世の流れに従うということであり、それでは個性的な人材は育たない。
 学生時代から幾つものアルバイトをし社会人になっても幾つもの仕事を経験した筆者にとって他人との協調は没個性そのものであり、アイデンティティー、自分が自分であることの認識は〝没協調〟であり正に傍若無人なことであった。
 「子供のうちは旅をさせろ」との格言もあるが、それは親の子育てに対する指南であり、子供の中には「旅なんかしなくてもいい」と考える子もいるであろう。
 しかし自ら進んで旅に出ての旅先での経験は血となり肉となり、後々人として成長する際の糧となる。
 世の中、塞ぎ込む出来事が余りに多く嫌になってしまう昨今だからこそ他人と協調しない独立独歩の精神が求められている。
 若いうちは挑戦することだ。
 それから幾星霜が流れ肉体も精神も年を取ったならば頑迷固陋だけでは最期が思い遣られる。
 身近にいる若者を見て思った次第であり頑迷な男の呟きである。光陰の矢のごとし。