時の話題 「甲子園終え」

 熱い大会を終え虚脱感と共に清々しさが我が胸を去来している。100回目となる夏の全国高校野球・甲子園大会は大阪桐蔭が春・夏連覇、それも史上初の2回目の春・夏優勝という快挙を成し遂げ終えた。
 103年前の1915年(大正4年)の第1回大会以来、秋田県勢として2校目の決勝に臨んだ金足農業はまたも涙を飲み、今年も白河の関を超え深紅の優勝旗を持ち凱旋することは叶わなかった。
 休みの日以外、高校野球をじっくりTV観戦することはできなかったが、球児たちの青春を爆発させたプレイの数々は目に焼き付いている。
 高校野球の面白さは問われれば、ある人は「一発勝負だから」、またある人は「球児の直向きなプレイ」、そしてある人は「思いがけないプレイ(美技、エラー)」などと答えるだろう。
 筆者も同感で異論は全くないが、年を取るほど強く思うのは、青春を野球一筋にとことん燃やす球児たちの姿であり、強く上手いばかりでなく弱くて下手でも懸命にプレイする光景に胸を打たれてしまう。
 人生は好事ばかり続くことはなく、どちらかと言えば思う通りに行かない不遇の時が多い。人それぞれの人生の縮図が投影されたような高校野球に胸躍らせるのではないのか。
 折しも稚高の球児時代に「オホーツクの鉄腕」と言われた前大谷高野球部監督・部長だった貝森好文さんが高野連から顕彰された。
 あとは大谷高、稚高が甲子園に出場し感動を与えてほしいものだ。世の中に無理はないと信じている。

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