天北堆

 堆子は戦争を知らない世代だが、ひもじさまで到らねど貧乏は経験している。東京の学生時代に御飯食べれぬ日があっても腕時計を質に入れたりしお金を工面し餓え死にせず生きてきた。飽食の今の子には考えられないだろう◆戦争体験者にはひもじいどころか命だって何時果てるや分からない極限状況で日々過ごすというのはどういったことか―などと思いを寄せる時、身の毛がよだつ瞬間がある◆食べ物がなければ餓えて死んでしまうのだが、飢餓ばかりか絶望も経験した戦没者。合掌だけなのがもどかしい。

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