時の話題 「お盆月迎え」

 葉月8月のお盆月を迎えた。我々が今、この世にあるのは御先祖がいたからであり繋がれてきた血脈に感謝の誠を捧げなければならない。人間の数多くある営みの中で最も大事な営みがお盆の墓参りだろう。
 墓参りは市内では大慶寺に行き、紋別にある寺院まで出掛ける。稚内の親戚の様子は分かるが、紋別の叔父、叔母の様子は盆の墓参りの際での訪問で知ることができ、筆者の父親が存命の頃から30年以上続けている紋別詣でであり、母方の叔母と叔父の墓が旭川にあるので紋別から旭川まで延びる年もある。
 そんなこんなで墓参りの話を妻と交わしていた此の頃、妻の実家の真向かいにあった本間のおばさんの訃報が入り身内でないにしても家族ぐるみの付き合いをしてきた妻にはショックだったろう。
 享年103歳ということで大往生なのだろうが、身内にしてみれば、その日が来る覚悟をしていたにしても永遠の別れは受け入れ難いことではある。
 現世に生きている人はいずれ黄泉の国に旅立たねばならないという非情な運命があるとはいえ、身内や近しい人の死は正に痛恨の極みである。
 この数年これで何人送ったであろう。飲んでは喧嘩するも翌日また飲んだ古川さん、何かしら馬が合った松田さん等々、己が人生に一刻の安らぎを与えてくれた人との別れは淋しい。人生というのは残酷だ。
 筆者が紋別に行くよう北見にいる長男一家も月半ばには稚内に来る。こうバトンを渡し家の歴史が紡がれて行くとはいえ、知り合いの死は耐え難い。

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