時の話題 「発想の転換を」

 稚内港を基地にするイカ釣り漁船の水揚げは昨年、主産地の函館沖を尻目に空前の数量を記録し、稚内漁協市場だけでなく船の燃油、漁船員の食料品購入などあり稚内の経済に恩恵をもたらしたが、今年も利礼沖のイカ漁は悪くなく既に30隻もの漁船が稚内に集結しており昨年のような経済好循環が期待されている。
 地球温暖化を遠因とする海流などの関係もあるのだろうか、日本海を北上するイカ群が利尻、礼文の離島沖に集まり好漁場を形成しているようで、1万箱超の大漁の日もそう遠いことではなかろう。
 稚内沖で獲れるも国内のスルメイカ漁全体としては函館沖の不漁もあって水揚げ量は少なく浜値は高めで、スーパーなどでの販売価格は安くならない。
 海の幸は総じて水揚げ量が減っており、幾ら稚内でイカが好漁だとしても相場があり地元だからといって安くなるものでない。
 昨年来のイカ不漁によって国は冷凍イカを緊急輸入し、塩辛製造など函館地方の関連業者への低利貸付などする対策を講じているが、来年以降も続くようだと函館から稚内への移転を検討しようとしている業者がいないとも限らない。
 悪くなる所があれば良くなる所が出てくるのは経済の仕組みといえ、そのための準備をしっかりしておくのも一計か。
 今までこうあったのだから未来永劫と言わずも「続くだろう」と見込むのは妄想に近いことといえ、目下の状況を分析し駄目なら方向転換するとか、ウイングを広げるとかいう手法も重要になろう。
 踏襲は逆にリスクが高いということだ。

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