時の話題 「ロシア人研修」

 稚内商工会議所のロシア人企業研修事業は平成6年から始め25年目を迎えた今年、サハリン州ユジノサハリンスク市から2人の研修生がやって来た。
 昨年まで105人ものロシア人が稚内にある建設会社、食品スーパー、水産加工場などで技能修得に励みサハリンに帰り稚内での研修を町の発展に活かしているという研修事業が、どれほど稚内とサハリン州の善隣友好に寄与していることか。
 ここまで途切れることなく継続しやってきたことには稚内商工会議所の努力の賜であろうし、研修生を受け入れている稚内企業の対応もサハリン側から評価されているからであろう。
 一時、途絶しそうになった定期航路の運航でサハリン側から航路存続の方針が示された事も無縁であるまい。よく〝草の根外交〟と言われるが、稚内とサハリン州は正しく草の根外交、すなわち商工会議所のロシア人研修などによって良好な関係を築いているといえよう。
 戦前の稚泊航路などあり永々と続けられてきた稚内とサハリン州との関係は伊達や粋狂でなく、日本最北端の稚内とロシア最東端のサハリン州、いずれも辺境にある地域が固く手を結びあった絆によって築かれてきたものであり、普段からの地道な活動を何十年も続けてきた上での梃子でも動かない盤石なものである。
 外国との善隣友好は言うは易し行うは難しであり、安倍総理とプーチン大統領との遣り取りを見ていると強く思う。それだけに25年間企業研修を続けている会議所の活動は称賛に値する。

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