時の話題 「いじめ解決だと」

 今月3日開かれた宗谷管内いじめ問題等対策協議会で平成28年度に宗谷管内の小中高であったイジメ67件すべてが解決されたことが宗谷教育局から報告され「初期段階でも積極的に認知し学校でのイジメを見逃さないよう取組みたい」などと述べたようだが、本当に全て解決したのだろうか。疑問を持った。
 前年度に比べ39件も増えたということは倍増どころか2・4倍も増えているのに学校と市町村教委は禍根残さず対応できたのか。
 イジメというのは人間の奥底に起因するものでイジメする方は先生の指導もあり改善するよう努めるだろうがイジメられ側は心中抱えてきた悶々としたものを解消できたのか。簡単に「解決」という言葉を使うべきでなかろう。
 学校、市町村教委、宗谷教育局として「これだけのイジメがありその全てを解決した」というのは正に指導の成果として公けの場で披瀝したい気持ちは重々分かるが、行政が思うほど当事者間のもやもやは簡単に解消するものでない。
 イジメを認知し指導したのだからという行政として得点主義の解決宣言でなかったのか。
 人の心を解きほぐすというのは目に見えるものでない。だけにしつこいほど子供たちの心中に寄り添い、自分に降りかかった問題のよう教育関係者は対処せねばならない。基本中の基本を思うようにできないのが人の世である。
 子供たちを侮ることなく接しなければ絡まった糸をほぐすのは容易でない。大人の論理に終始してないのか。「全て解決」なんて有り得ないことだ。

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