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 サッカーW杯の日本チームは今宵のポーランド戦で予選を突破し決勝トーナメント戦(ベスト16)に駒を進めるかが決まるのでハラハラドキドキの大勝負になる。
 大勝負といえば明治維新を成し遂げた西郷隆盛を主人公にしたNHK大河ドラマ「西郷どん」が面白い。
 1月の放送から折り返しの半分ほど終え、今は西郷吉之助(のちの隆盛)が2度目の島流しの最中にあり、これからが明治維新に向け西郷どんの大いなる働きと郷里の鹿児島に戻り西南の役で自刃する最期までが描かれるのだろうが、ここまで見る限りこの10年間の大河では最高傑作なのであるまいか。
 下級武士の家に生まれ育ち俸禄も当然大したものでないのだが、農民など下層の人々への思いは強く、借金の肩に身売りされようとする農家の娘を俸禄を投げ出しても助けようとする西郷。ドラマでは隣りに住む大久保一蔵(のちの利通)ら朋輩への熱い友情等々、人間西郷の魅力を余すことなく伝えるもので、男はこうして生きなければならないという男の本懐を教えられる。
 月照との入水、下級武士に担がれての最期など自分のためでなく他人のために生きようとし、信じた人や頼まれた人と共に死をも厭わない生き方には感服するしかない。
 西郷役の鈴木亮平もはまり役のように演じ、芸達者な俳優陣が脇を固めている。
 毎週BSで見たあと時代劇(先週までは「鳴戸秘帖」)と続く時間は筆者にとって正に至福の一時であり、日曜の夜は公けの行事など組まれることなきよう願っている。