時の話題 「一転し航路運航」

 そう日が経たないのにサハリン航路に関し小欄で書くことになるとは夢にも思わなかった。野球で例えれば逆転さよならホームランというところか。サハリン航路はサハリン州の英断により急転直下にして今年も運航されることになった。
 人口減少、経済低迷などといい話がない中、5月下旬の航路断念は稚内全体に暗い影を落とし、夏に向かうというのに秋から冬に向かうようなどんよりした雲に覆われた。
 その沈鬱を吹き飛ばしたのが突然の航路運航という稚内市の第三セクター北海道サハリン航路(HSL)の13日の会見であった。
 5月に航路休止を発表した翌日の道新全道版で州知事が高橋はるみ知事に航路運航に前向きな発言をしていたものの、実現しようとは稚内の関係者は誰も予想していなかったのであるまいか。
 今年の運航経費はサハリン海洋汽船(サスコ)などサハリン側が全額負担するという稚内側にとって望外ともいえるもので、サハリン州にとって航路が如何に重要かを知ることにもなった。
 準備がかかるので運航開始は7月20日頃からになりそうで期間は2カ月ほどと短くなるが稚内にとって大きな朗報といえよう。
 藤田幸洋HSL社長が会見で語ったよう問題は来年以降の継続的運航、それと貨客船を確保できるかだ。
 稚内建設協会長として㈱稚内建設会館とロシア企業との合弁会社「ワッコル」をつくるなどサ州と人脈など含め実績ある藤田社長。最初のロシアへの不信感を払拭し信頼関係を築いてきただけに、その手腕が期待される。

コメントを残す