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 稚内子ども劇場が昭和50年以来43年間の歴史に終止符を打ち5月末で閉じた。平成10年頃には1481人と全道でも屈指の会員数を誇ったが、人口減に伴う少子化などの影響もあり最近は50人ほどまで減り止むなく閉じることになったようだ。
 運営委員会の佐々木優子事務局長によるとこの43年間での公演は例会214回ほか100回以上の特別公演をし、稚内の子ども達の情操を育んできた。
 子ども劇場を観た経験から親ともども幼稚園のお遊戯会や小中学校の学芸会、文化発表会での出し物にも影響を与え、稚内全体の文化の向上への貢献は多大なものがあった。
 子どもと親の会費で運営されている以上、会員が少なくなれば資金も減るので、ましてやピーク時の5%を切ってしまったのでは継続するのが困難になるのは当然だろう。
 舞台公演を観ることでストーリー展開の面白さばかりでなく、演じる人達の様子も肌で感じることができ、そして観客席にいる他の人達と一緒に笑い悲しみ驚くなどといった感情の同一性に浸ることの大切さ。子ども達にとって財産となったことであろう。
 人口が減りマチの規模が縮小してくると、このような文化的なイベントも減ってしまうものなのだが、稚内では札幌交響楽団の定期演奏会に代表されるよう演奏会や演劇などが地方の小都市にも拘らず結構開催されているのは文化センターという文化の殿堂があるからであろう。
 市教委は宗教団体イベントの後援など止め、教育に資する支援を行い稚内の文化向上に寄与するべきだ。