時の話題 「夕市」

 稚内農協夕市の会(金村恵美子会長)の夕市が34年目を迎えた。フキや竹の子など旬の山菜が格安で販売されることもあって常連客がかなりおり、毎週水曜日の午後3時前、潮見1のララプラザ前は黒山の人だかりになる。新鮮さもいいが、買う方にしてみれば農家の奥さん達との会話も楽しみなようで、昔あったレンバイ(廉売)を彷彿させているかのようだ。
 現代のスーパーの販売方法にケチをつけるわけではないが、パックされ陳列されている商品を購入するというのは無味乾燥に感じる他方、人と人との遣り取りがある魚介などでの対面販売にはノスタルジックな興趣があり、買い物に行くとつい立ち寄ってしまう。
 稚内のスーパーなどで魚介類の対面販売をしているのは西條(明田鮮魚店)、相沢、ユアーズぐらいか。これからも残していってほしいものだ。
 40年も前の古い話だが筆者は東京の学生時代、西武新宿線西武柳沢駅界隈に住んでおり、そこにはレンバイが3棟ほどあり馴染客になると当方が貧乏学生というのを知っててか、よくトンカツなど負けてもらった。
 対面販売は若い時の郷愁もあり、夕市の会も一部スーパーも続けてほしいものだ。
 心配なのは高齢化であり夕市の会の人達も御多分に洩れず年取ってきており、何とか後継者をと願うも本業の酪農が後継者難という現実もあり、そう容易い事でなかろう。
 今は若い記者に夕市の取材は譲ったが、フキや竹の子が採れる頃には夕市まで出掛け新鮮な山菜を買い求めることにしますかな。

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