時の話題 「春風激烈」

 稚内の春風は激烈である。春ののどかさを表した「春風駘蕩」の逆を行く風の強さには慣れているとはいえ閉口する。
 そのように強く冷たい風が吹く昨18日の午前中、アーケード街を歩いていると、東南アジアから来たと見られる男女2人が写真を撮りながら向かっていたのは旧瀬戸邸のようで、既に邸に着いていた数人から「急いでよ」とばかりに手招きされていた。
 道外では春の訪れを告げる強い風を春一番と言うが、当市では年がら年じゅう吹いており春一番どころか〝四季百番〟というところで、勢いよく回る小型風車は存分恩恵に浴しているようだ。
 春になり雪が融けると除雪の喧騒もなくなったと思いきや知人から市の担当者が本人ばかりでなく家族にも累が及んだという話を聞かされた。2月の大雪が続いた日、市民の抗議で担当者ばかりか家族も脅かされたようだと言うのだ。
 確かめてみると、抗議の電話の主の声が余りにも大きかったので電話から相手の声が洩れ、子供が恐さを感じたというような事を担当者は話していた。
 除雪の問題は除雪サービスを受ける一般市民、除雪業務に従事するオペレーター、そして出動など差配する行政のそれぞれに事情があるので心して対応することが望まれよう。
 春、強風が吹いても被害に応じ対処するだけでいいが、溜まる一方の雪は生活や交通に混乱を来たし、市民同士に軋轢を生むことがあるので注意したい。
 「風強いね」は稚内市民にとって挨拶代わりとなり罪はないようでございます。

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