時の話題 「子ども食堂」

 貧困などによって食事がまともに摂れず、親の共働きで1人での食事(孤食)をする子供に温かい食事をと創設された「地域食堂ふらっと」(藤本英文代表)が稚内でも地域住民も参加し交流の輪を広げつつある。
 昨年1月から月1回のペースで子供には無料で、大人には300円(寄付金として)払ってもらい温かい食事を提供する「ふらっと」での1年間の利用は444人を数え、利用数が多いか少ないかは別にし、藤本代表らの願いは緒に就き所期の目的を叶えようとしている。
 稚内でどれほどの子供がまともに食事できず、1人でカップ麺など食べる境遇にあるのかは知らねど、食い盛りの子供がひもじい思いをしているなら何とかして助けてやりたいと思うのが人情だが、現実的に行動を起こすには余程の胆力がなければならず、藤本さんほか子育てネット「わっかホーム」の藤谷千賀子さん、若原幸範さん(前稚内北星大准教授)らの行動力は称賛するばかりだ。
 このような篤志活動は志と情熱ばかりでなく現実問題として運営費が必要となり、その助成に市民や企業から寄付があるのは稚内として誉れ多きことであり、これからも末永く活動して行くことを願ってやまない。
 子ども食堂が全国的にも広がっているのは富める者は富み、窮する者は更に困窮に向かうという資本主義経済の歪み、政治家を頂点とする国家機関の非力さとも言えよう。
 昔と比べると貧困層は少なくなっているとはいえ子供に満足な食事をさせることができない日本でいいのか。

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