時の話題 「耶馬渓の山崩れ」

 何も良いところはないが、敢えて言うなら健康だけが取得か。その慢心にも近い健康に最近は黄信号が灯ってきた。
 年と共に具合が悪くなる度合いが増えており、ちょっとした無理で鼻風邪を引き悪寒がするようになった。
 50代半ばまでは鬼の霍乱と自らを鼓舞し、滅多にない体調不良に臨んでいたが、60代も半ばになると年齢による支障を覆い隠すことが難しくなっている。
 以前は夕飯を食べ床に就くと翌朝には快癒していたものだが、最近は長持ちするようになった。他の長持ちならいいものの、具合の悪さを引きずるのは勘弁させて戴きたい。
 春になり暖かい日の中に寒い日があると「あァあァ」と溜め息をつき身構えるだけでは済まず体調まで悪くなるのはしんどいものがある。
 そうこうしテレビを見ていると大分県中津市耶馬渓で裏山が崩落し住宅に押し寄せ1人死亡し5人が行方不明というニュースが飛び込んできた。
 随分と山間の地域なんだなと思いながら東京の学生時代に知り合った野中さんの郷里が耶馬渓だったのを思い出した。東京を互いに離れたあと、10年ほど前までは年賀状のやりとりをしていたものの野中さんからの賀状が届かなくなり、音信も途絶えている。
 元気にやっているだろうかと思いながら今回の被災者の中に名前がなかったことに安堵している。
 紋別で生まれ稚内、東京、札幌、そして稚内で人生を送る間、千人以上にも及ぶ人との出会いがあった。
 具合が悪いと感傷的になるようです。

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