元消防署長の橋本務さん 消防業務功労で叙勲 

 春の危険業務叙勲者が発表され、稚内から元稚内消防署長の橋本務さん(81)=こまどり3=が消防功労で瑞宝単光章に輝いた。
 稚内で生まれ育った橋本さんは、幼い頃に近所で消火活動していた消防隊員の姿を見て自分も将来、人を助ける仕事がしたいと昭和30年に稚内消防署に消防士として奉職、消防隊長などを歴任し平成7年から2年間消防署長を務め平成9年に定年退職した。
 42年間、身を挺し市民の生命、財産を守ることを心がけ職務を全うしたと話す中、昭和40年頃は、年間40件近くの火災が発生し、なかでも昭和30年代の宝来地区の水産加工場での火災では、一緒に現場に出動して消火活動していた同僚が火災に巻き込まれ殉職。昭和55年には緑地区で家族3人が亡くなったガス洩れによる火災事案は今でも鮮明に覚えており、家族3人を助けることの出来なかった無念さが残り、改めて自身が危険と隣り合わせの仕事をしていたのだな―と振り返っていた。
 今回の叙勲について「頂けると思っていなかったので驚きました。42年間務めることが出来たのは家族や同僚など多くの人達の協力があってのことなのでとても感謝しています」と話していた。

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