時の話題 「土地の価格」

 稚内の地価下落に歯止めが掛からない。国土交通省の今年1月1日現在の一平方㍍当りの土地価格が宗谷総合振興局から公表され、住宅地標準地(宝来2、こまどり4、萩見5)商業地標準値の中央3(アーケード街)の4地点とも昨年から下落した。
 昨年、変動がなかったこまどり4と萩見5の2地点も下落に転じた。ただ一向に下げ止まらない中央3や宝来2など北地区に比べると「底堅い需要」(振興局)はあるという。
 知合いの不動産屋に中古住宅の需要を聞いても富岡、萩見などから売れて行くそうだ。
 経済低迷による人口流出と少子化、医療過疎から来る人口減少は止めようがなく、20年後には今の人口(3万5千人)の半数位まで減ることが予想される稚内。住宅地もさることながら中央アーケード街の低迷は目を覆いたくなるほどである。
 アーケード街だけでなく地元店の衰退は著しく廃業が相次ぎ、自宅から至近距離の商店に代わりセコマがどうにか高齢者や体が弱い人らのニーズを支えている。
 地元資本の相沢食料品店は買った品物を自宅に送り届けるサービスを展開しているものの、店に行くには〝足〟が必要で、そういうことでは食品移動販売事業が頓挫したのは残念なことではある。
 土地の価格はその地域の実情を反映するとはいえ、東京銀座の1平方当り5千万円に対し稚内の3万円は余りに違いすぎよう。
 大都会と比べ収入がケタ違いに少なくても自分の家を持てるのが稚内などの良い所で、高望みしなければ暮らしはしていける。

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