稚内に生息するアザラシを調査 東京農大を今春卒業した前嶋さんが卒業論文で発表

 東京農業大学北海道オホーツクキャンパス校(網走)を卒業した前嶋健太郎さん(22)=神奈川在住=が稚内に生息するアザラシの個体数など調査し卒業論文として発表した。
 抜海漁港だけでなく近年、生息数が増えているアザラシの宗谷地域の個体数の季節変動や漁業被害の実態を把握するため前嶋さんは一昨年6月~昨年11月までの17カ月間の月2回、宗谷岬や宗谷漁港清浜地区周辺など浅瀬に上陸したアザラシの数とサケ定置網やタコ漁など漁業被害を調査した。
 宗谷地方でのアザラシ数は一昨年6月、清浜で最大365頭、昨年5月も清浜で171頭が上陸していることが確認され、7月以降は増減を繰り返しては冬場にピークを迎える抜海など日本海側とは異なり、宗谷は晩春の5月から6月がピークと考えられるとした。ピークが見られた時期は、アザラシの換毛期に当たり換毛期に入った個体の上陸場としての役割があるものと推測している。
 漁業被害は漁網が破られてサケやマスの頭が食べられる被害、タコの被害が相次いでいる―とし、これら調査でまとめた論文を稚内での活動期間中、協力してくれた稚内漁協、宗谷漁協など関係機関に郵送した前嶋さんは「漁協など関係者の協力で調査できたことに感謝しています。研究成果を今後に活かしていきたい」と話していた。

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