時の話題 「留まる方が」

 先日、他紙に天塩の建設会社の従業員募集のチラシが折り込まれていた。給与が作業員で日額1万2000円以上などに加え10万円以上の雇用満了時慰労金を支払うなど条件があり、とても本紙など敵うものでないと思ったところだ。
 人手不足が深刻だ。どの会社も職安に登録し求人広告を載せているのだが、なかなか人は集まらず、引き受ける仕事を減らしている所があるというのは資本主義の経済論理から言っても尋常でない。
 俗に言う65歳までの生産者人口、いわゆる働き手が潤沢だった時代では想像できないことだが、少子化の進展に伴い職場で必要する絶対数に足りないことからの今の人手不足は日本という国の構造的問題に端を発し、とりわけ過疎化が進む地方で深刻化しているようである。
 一方で職を求めて都会に移り住む人の顕在化が過疎化をより深刻にしているという実状もある。
 世の中うまく行かない事多いが、この矛盾を孕んだ事象に対する処方箋は。
 地方のマチに住む人たちが都会バラ色の思いを変えるというより絶ち切ることだ。
 札幌や東京などに行っても易々と生活が向上するわけでなく、人によっては孤独や疎外感に嘖まれ、例えば稚内より給料はいいかも知れないが、住居費など生活費がかかり碌な暮らし向きにならないのでないのか。
 稚内にそのまま留まれば、冒頭書いたよう「人手不足」という現象の恩恵に浴し、いい職場が見付かるやも知れない。親類・縁者、友達もおり、札幌よりはいいでしょう。

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