時の話題 「宙に浮く予算案」

 歩み寄りが出来なかったものなのか。
 稚内市の新年度一般会計予算案が昨14日午後の市議会で否決された。副港市場前(第一副港側)に造ろうとした観光客、とりわけインバウンド(外国人観光客)向けの足湯の設置に問題あるなどとして否決されたものだが他の新年度事業が執行できないという異常事態に稚内市市議会は今後、どう対処するつもりなのか。数十日間、市長専決によって暫定予算が組まれるにしても市民生活や経済活動に大きな支障が出るのは必至で、予算案を否決する前に何らかの対策(妥協点)を見出せなかったものかと情けない思いがしている。
 副港市場にある市所有の港ギャラリーのテコ入れ策の一つとして流行の半纏の感あるも足湯を設置することは元々、温泉(港のゆ)はあることだし、そこから温泉を引き港内を見ながら足を浸かり疲れを癒すことは悪いことでなかろう。何にこだわっているのか。
 水族館の改修さえしていないのに―と言うなら修正案提出し水族館改修もするようにしたらよかっただろう。
 新年度予算がスムーズに執行できないことの影響は金額の大きさ(230億円台)もあり各方面に及び、従前からの継続事業だけでなく、フルマラソンなど市制施行・開港70年事業遂行にも支障を来たす。
 〝足湯予算〟を市が引っ込めることもできたろうし、議員側も足湯予算を抜きにした修正案を提出し話し合うという方法もあったろう。新年度予算案不成立のツケは市民が被り、結果として稚内市の損失になること肝に銘ずるべきだ。

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