時の話題 「北の桜守」上映

 待ちに待ったと言っても過言でない吉永小百合さん120本目の主演映画「北の桜守」が明10日、全国一斉に封切上映される。T・ジョイ稚内では10、11の両日に一日10回、12~15日には一日9回上映される。
 2月3日に文化センターであった先行上映会で市民1150人を感動させた作品がいよいよ封切される。その上映会には筆者も臨場したが、最初から最後まで感涙止まらず正に秀作であった。
 映画は、九人の乙女の悲劇を題材にした「樺太1945年夏 氷雪の門」(二木てるみ、藤田弓子主演)と同じ終戦直前に日本統治の南樺太に進軍してきた旧ソ連の蛮行を背景にし、樺太から引き揚げてきた吉永さん演じる江蓮てつと息子(堺雅人)が赤貧の苦難を乗り越え、最後に満開の桜のもと、引き揚げ途中に亡くなった長男も登場し、小椋佳さん作詞・作曲の主題歌「花、闌の時」が哀調豊かに流れ、次代への希望も示唆し終える。
 全編占める親子の愛情の深さには家族のあり様が希薄になりつつある現代にあって家族愛とは何かを問いかけるもので、観客に感動を与えるに違いない。
 映画冒頭の樺太時代の江蓮宅前シーンには工藤市長、中井市議会議長らも出演しており仲通りなども出てくるのは映画制作に物心両面で協力した稚内市、市民への東映と制作陣からの感謝の気持ちであったのだろう。
 オリジナルサントラ盤も販売しており、聴いていると数々のシーンが頭に浮かんでくる。いま一度、観なければという気持ちの昂ぶりを抑えることができないでいる。

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