時の話題 「理想には」

 若い時から忘れっぽいところがあるが、最近はとみに忘れっぽいというより健忘する。年のせいもあるのだろう。思うに脳内が萎縮しているのか。
 痴呆にしては早過ぎると否定してみても老いは確実に忍び寄っており、あと何年仕事を続けられることか。
 どちらかというと徒党を組まないのだが、偶に疼くが如く仲間というのか人を恋しい時がある。もちろん男女の恋愛ではない。
 そのような傾向はつい十年ほど前、50代前半まであった。
 そうすると、やれ飲み会だ、麻雀だと人を集め、その集め方が強引なものだから無理に仲間に入れてしまう。
 そうこうするうちに孫ができ白髪が増えてくるにつれ喧騒に近い状況を敬遠するようになり、家で妻とたわいない会話をしテレビを見るなど徒然に時を過ごす。
 仕事の時とのギャップがフラストレーション解消になっているのだが、日曜など家でのんびり過ごしても満たされない心の空白があり余計な行動を取ることが間々ある。
 人口3万5千人という稚内に住んでいる自分を見詰める時、曲りなりにも市民に情報を提供しているという仕事柄それなりの領分は自覚するものの、生計を立てるだけではつまらないのでオピニオン(世論)を喚起し我々が住む稚内が、そこに暮らす市民が幾らかでも良い方向に向かうよう努めていきたいと思っている。
 住民目線に立ち強い者を挫き弱い者を助ける正義の味方でありたいと願うも打算や虚栄などあって、その究極の目的を達せられず今にある。

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