時の話題 「縮小する海資源」

 海と山の幸は天候など自然によって左右されるが、海の方が自然の影響を受けるのでないのか。稚内沖の毛ガニ刺し網漁がこれまで出漁が少ないとはいいながら昨年同時期の7分の1の3㌧と、不漁に喘いでいる。
 昨年は5月末の漁期まで211㌧(前年比6㌧減)と好漁だったので「今年も」との期待も大きかったろうが意に反して振るわず稚内漁協9隻の漁師の表情も冴えないよう。
 日本とロシアの活カニ密漁密輸防止協定が発効した平成26年12月10日以降、ロシア(サハリン)からの活カニ輸入が激減する中、タラバとズワイは少ないながらも輸入実績あるものの、毛ガニは協定発効以降の3年2カ月間、輸入ゼロという有り様で、昨年までは稚内沖刺し網漁とオホーツク海篭漁(3月15日解禁)で凌いできたがここまでの刺し網漁水揚げから今後の好漁は難しいようだ。
 篭漁も漁獲許容量が削減されるようで、それだけ資源的にかなり厳しい状況にあるということなのだろう。
 市内の海産物取扱店で活カニは消え、販売されているのは冷凍カニばかり。価格も高く庶民から遠くなる高嶺の花と化している。
 「オ海に春の訪れを告げる」という常套句で始まる毛ガニ篭漁は枝幸、頓別、猿払、宗谷の4漁協の組合員が従事する漁でもあり、先駆けの稚内沖刺し網漁が不振だというのは気懸かりではある。
 昨年来、海の幸は前浜コンブ、秋サケ定置網と不漁で、カニ漁も右倣えということになれば痛手は大きい。
 杞憂ならいいが北の海の資源枯渇が現実味を帯びてきている。

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