時の話題 「奨学金破産」

 大学などへの進学などの際に借りる奨学金を返せず自己破産するケースが増えていることを朝日新聞が1面トップで報じていた。本人だけでなく保証人になった親や親族にも波及しているというのだから由々しき事態だ。
 報道によると、16年度まで5年間の破産は延べ1万5千人(1人で大学、大学院で借りる際は2人)にも及び、16年度は最多の3451人も数えたというのだから驚きだ。
 大学など卒業し正規社員として採用されるのであれば返済する当てもあるだろう。しかし非正規で低収入ならば返済は無理な話となり、保証人になった親も高齢となり年金暮らしになると代理弁済は不可能だ。
 高度経済成長期で親の収入が多い時には奨学資金を借りることもなかったであろうが、高学歴社会となり親の収入実態にそぐわない地方出身の大学生が増えている。昔は地方の資産家が優秀な子供を支援するということもあったが、平等と評される社会が進むと飽くまでも自己責任と言うのか、自分で上の学校の授業料などの工面を強いられ、二進も三進も行かず奨学金を借りなければならない。社会人になり低い収入状況であれば破綻するわけである。
 子供は国の宝であり、しっかりした教育を受けさせ優秀な人材を官庁でも民間にでも輩出しなければならないのに、借金まみれになり夢や希望も持てない政治は間違っている。
 資本主義、自由主義の名のもと不平等が蔓延している日本。既得権益が跋扈するようでは未来は覚束ない。このように社会の歪みは深刻化している。

コメントを残す