「北方領土の日」振興局主催し元島民が稚高で特別授業

 「北方領土の日」の7日午後、稚高で元島民による特別授業が行われ、千島歯舞諸島居住者連盟理事の野口繁正さん(75)=札幌在住=が北方領土問題の早期解決を訴えた。
 宗谷総合振興局が昨年に続き主催した特別授業には、1年生194人が参加。国後島出身で3歳まで島で暮した野口さんは、当時の北方四島での生活について、コンブや魚などの海産物が豊富に獲れ自然豊かな島などと紹介。終戦後に旧ソ連軍が日ソ中立条約を無視して北方四島へ侵攻した際に命懸けで家族で脱出し羅臼町に逃げた当時を振り返り「ソ連兵を見た時は恐くて泣いた記憶は今でも覚えている」などと語った。
 真剣な眼差しで聞いている生徒に向け野口さんは「当時の島民1万7000人のうち現在は3分の1まで減り自分は元島民として最後の世代。一日でも早い返還を実現するためにも声を上げていきたい」と北方四島返還の実現まで粘り強く活動していくことを強調していた。

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