時の話題 「青雲の志を」

 昨一年間の奈井江以北の道北地方の企業倒産状況が東京商工リサーチ旭川支店から公表され、30件で負債額82億円と、平成となりピークだった平成20年の133件の5分の1まで減った。前年の平成28年(28件60億円)に続く倒産減少はさほどの好景気を実感できないながら企業活動が堅調に推移しているということなのであろう。
 「堅調推移」というのは可もなく不可もなく業績が保たれているということなのだが、稚内の場合、水産、観光、建設の基幹産業は前年実績を落としながらも底堅く経済をけん引する一方、とりたてて大きな原因がないにも拘らず一年間に600人台の人口減少と高齢化の進行によって消費力は衰え、それに相俟って生産力も減らす必要に迫られ何かにつけパイが縮小しているのは疑いない事実である。
 稚内の倒産は昨年2件しかなかったとはいうものの、前記のような経済環境では何時マイナスのスパイラルに陥るとも限らず、厳しい経済状況を何度も経験している経営者は油断はしていないだろうが心した方が宜しかろう。
 風の街稚内の象徴する大小問わない風力発電にも側聞では国の買取り価格の大幅ダウンの動きが水面下であるようで先行きには暗雲が広がっている。
 更には経営者の高齢化問題もあり、現在黒字経営の会社でも跡取りがなく廃業しようという所もあるようだ。青雲の志を持った若い人たちの登場が待望されている。
 稚内の未来には若者の存在が欠かせない。こぢんまりせず羽根を大きく広げたらいい。

コメントを残す